なぜ「権利はあるのに儲からない」のか。
知財の価値は、保有ではなく「変換」を通じて初めて損益として現れる。
中堅企業の経営者・知財責任者のための、IP Conversion Theory(IPCT)入門。
「知財は重要だ」という総論には誰もが頷く。だが「その知財が、いまいくらの利益を生んでいるか」を経営の言葉で答えられる企業は多くない。特許は出願・維持されているのに、それが売上・利益・資金調達のどこに効いているのかが見えない——本書はこの状態を、知財の「変換」という一つの視点から捉え直す。
問いを変える:「どんな権利を持っているか」から「その権利を損益へ変換できているか」へ。
本書が示す考え方は単純である。知的財産は、保有しているだけでは損益を生まない。価値は「変換」を通じて初めて損益として現れる。同じ特許でも、それを損益へ結びつける仕組み(本書が「変換層」と呼ぶもの)の有無と質によって、生み出す価値は大きく変わる。
本書は公開情報と一般的な枠組みに基づく試論であり、特定企業の知財・投資判断を推奨するものではない。難しい理論用語を覚える必要はない。読後に残ってほしいのは、自社の知財を見る問いが「持っているか」から「損益へ変換できているか」へと変わることである。
各章の本文、6命題の詳細、変換層を捉える4次元の枠組み、経営者が自社で確かめる「最初の3つの問い」は、本文ページに収録しています。
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