AEGIS NOVA WHITE PAPER · VOL.06

測られる世界の、知財マネジメント

出願「件数」は競争力そのものではない。
指標が競争力を測れなくなる仕組みと、その統治を3部構成でまとめた統合ホワイトペーパー。

1. 本書のねらい ── 「測れているつもり」を疑う

知財の世界では、出願件数・登録件数といった「測りやすい指標」が、いつのまにか競争力そのものの代理(プロキシ)として扱われがちである。だが指標は、目標になった瞬間に劣化する(グッドハートの法則)。本書は、心理学・会計学・市場論で知られる「代理指標の罠」を知財マネジメントへ敷衍し、指標とどう付き合うか(=指標の統治)を論じる試論である。

問いを変える:「いくつ出願したか」から「その指標は何を測れていないか」へ。

本書の位置づけ

本書は公開情報・公開報道と一般的な学術知見に基づく試論であり、特定企業の評価や個別の法的判断・投資判断を構成するものではない。数値は事例値・公開報道ベースであり、クライアント診断値とは異なる。権利範囲・有効性等の最終判断は弁理士等の有資格者への確認が必要である。

2. 3部構成

本書の構成

  1. 第I部 測れない競争力を、どう守るか──サロゲーション(代理の目的化)/ゲーミング/カウンター指標/守りの4原則
  2. 第II部 件数神話を超えて──「価値 vs 価格」、件数偏重の限界、ポートフォリオ価値と被覆率の考え方
  3. 第III部 AIが評価を見抜く時代の知財マネジメント──評価を最適化する知能と、指標の信頼性

各部の本文、IP指標への翻訳、巻末の自己診断チェック、参考文献(一次文献の書誌)は本文ページに収録しています。

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